この日記は、ホームシックについて研究した日々を書いていく。
今回のテーマは「ホームシックの克服」だ。
ホームシックで悩む人にとって、ホームシックを治すことは難しいように感じる。
しかし、ホームシックを克服する方法は研究されてきた。
そのため、今回はホームシックの治し方について紹介する。
ホームシックに関連する本▼
(有名な精神科医がストレスと適応障害について書いている。ストレスとホームシックは関係しているため、この本でホームシックについての気づきを得られる。)
実家について考えることは最悪!?

ある研究では、実家への空想はホームシックの回復には繋がらないとあった。
ぼくもホームシックで苦しんでいるときに故郷を思いだす。
しかし、故郷についての空想はホームシックの回復を妨げてしまうらしいのだ。

他に、ホームシックから気をそらすための気晴らし、宗教に頼るといった回復法ではホームシックが軽くならないとある。
このように、ホームシックを頭の中から締め出そうと気晴らしをしたり、宗教に傾倒したり、実家について考えることはホームシックの回復には繋がらない。
しかし、「神経質への介入」が「新しい友達作り」へとつながって、ホームシックを回復できるかもしれないとあった。
「神経質への介入」とは、カウンセリングで神経質になりやすい考えを柔らかくする、「認知行動療法」と呼ばれる心理学の支援の1つだろう。
また、「神経質」が生まれつきのものなら、心療内科で薬をもらうことを視野にいれてもいいだろう。
このような神経質への介入が友達作りに繋がり、新たな友達によってホームシックが軽くなる。
また、「異なる文化への適応」においても、新たな土地で友達を作ることが、その土地に適応しやすくなる大きな要因だ。
このように、ホームシックで悩む人は「カウンセリング」や「心療内科」を頼ってみてもいいかもしれない。
僕もこの2つに頼っている。それが「新しい友達作り」に繋がるかはわからないけど、さらに深刻なホームシックを防いでいると思う。
ホームシックを語り合う場を作る?

先の研究の他に、おもしろい研究があった。
それは「異文化ストレス」についての研究だ。
異文化ストレスとは、故郷と住んでいる国の文化の差によるストレスだ。日本人が海外に行ってカルチャーショックを受けるみたいなことだ。
この異文化ストレスはホームシックと似ていて、この研究からホームシックが回復する方法を見い出せるかもしれない。
この研究では、留学生に「異文化ストレス」について話し合うグループを作ってもらった。
すると、グループの話し合いによってポジティブな気持ちが増え、ネガティブな気持ちが減った。
このように、「ホームシック」というネガティブな気持ちを話し合うことでホームシックが軽くなるかもしれない。
ホームシックを話し合うグループを作りたい!

このように、ホームシックを軽くする方法について紹介した。
「神経質への介入」は僕もやってみたけど、ホームシックが消えることはなかった。
しかし、この方法でホームシックが軽くなる人もいる。
回復方法にどちらが優れているという順位はなくて、その人に合うかどうかだと思う。
「神経質への介入」は僕に合わなかった。だから、僕は2つ目の方法を試したい。
ホームシックが深刻になるのは、故郷を離れた人の10~15%だと言われている。10人いれば1人いると思うとその割合は低くない。
しかし、「ホームシックで悩んでいる」とは中々言えないものだ。
だから、これを読んでいて本当にホームシックに悩んでいる方がいたら、「ホームシックを話し合うグループ」に協力してほしい。
その話し合いによって苦しんでいるホームシックが少しでも軽くなれば幸いだ。

このグループは「Slack」というコミュニケーションツールを使おうと思う。

これは、いろいろな会社で使われているもので僕の大学のゼミの連絡にも使われていた。
iponeならApple storeで、AndroidならGoogle playで誰でも無料でダウンロードできる。ダウンロードしてみて、このグループに参加してもらえれば幸いだ。
Lineとは違って、アカウントの名前は本当の名前でなくてもいい。匿名のアカウントだから、ホームシックの苦しみを隠す必要はない。
また、下の「こちら」の文字をクリックしてもらえばグループに入れる。お金は一切かからないし、純粋にホームシックについて話し合う場にしたい。
「ホームシックを話し合うグループ」はこちら

slackで作った「ホームシックを話し合うグループ」。僕も「お遊びメンター」という名で参加している。
このグループに参加して、ホームシックのつらさや苦しみ・悩みを話し合う。
このようにホームシックの気持ちを書くことでホームシックを軽くする効果もある。
また、人が集まってきたらオンラインでリアルタイムの話し合いもしていきたい。
また、近くで苦しんでいる人が多いなら、プライバシーに配慮した「ホームシックを話し合う会」を開催したい。
さらに、ホームシックを大学で研究し大学院でも研究する僕が、ホームシックの知識を発信していく。
これらの活動によって世界中でホームシックに悩む人のホームシックを軽くしたい。
その第一歩として、Slackで作ったグループがホームシックで悩む人の役に立てれば幸いだ。
ホームシックを話し合うグループはこちら
ホームシックのストレス解消におすすめ▼
(おもしろい動画やアニメ、映画を見ることでストレスが軽くなる人もいる。僕もその1人で、ホームシックがつらいときにFire stick TVを使って、テレビでお笑い動画を見ていた。ホームシックのストレスを軽くしたい人におすすめだ。)
参考文献
・伊崎 純子(2012).ホームシック研究の現状,白鴎大学論集,27,309-331.
・VanTilburg, M.A.L., Vingerhoets, A.J.J.M., & VanHeck, G.L.(1999). Determinants of homesickness choronicity : Coping and personality. Personality and Individual Differences, 27, 531-539.
他の文章!