死にかけの睡眠不足は、知識からの解放・職場で相談・心療内科で改善 パン屋で働いた感想と不眠・強迫性パーソナリティ

休日は死んだように眠る。睡眠不足で頭が回らなくて、すべての物事が素っ気ない。気分の落ち込みが激しく、死に方・死に場所を何回も考える。

それが、僕がパン屋をやめたいと思った一つの理由だった。

賃貸に暮らしていた大学生のときは、早めに寝る生活ができなかった。

人の生活音が苦手な僕は、1人だけ早く寝ようとしても、周りの人の夜が遅いと寝る前の生活音が気になる。

だから、人の就寝時間に合わせて11時に寝ていた。

しかし、新しく始めたパン屋はその生活とは違う。

以前の僕なら望んでいた早寝早起きの生活は、初めの1~1.5ヵ月は新たな環境に慣れにくい僕にとって、人生の中で最も睡眠が不足した

通勤の自転車を寝ながら漕いでいたくらいだ。仕事中も、生地の乗った重量のある鉄板を持ちながら、半目でうとうとしていた。

その経験によって自分の柔軟性の低さというより、自信のなさから活字・知識に縛られてしまう特性と、それを破ることで睡眠不足を打破する方法を考えた

1. 夜眠れない日々と活字に縛られる自分

夜眠れない日は、大学生のときに現れた。

考え事が度を通り越して、思考を食い潰すようになると全く寝れない。

そして、焦ってゲームをしてしまい、脳が興奮して朝の4~5時まで起きている。

大学生だからそんなことは許されたし、寝れない問題は気にしなかった。

しかし、社会人になってこの悩みは大きく思える。

決まった時間への出社は、寝れなかった時間=睡眠不足となって身体に覆いかぶさる。

大学生のように膨大な時間で寝不足を解消できない。

ましてや、僕はスタンフォード式最強の睡眠という本を何回も読み込むくらい睡眠へのプライドが高かった。

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その本は、「風呂上がり90分後の睡眠は最高」「昼寝は20分程度」という内容も書いていて、僕は忠実に守っていた。

しかし、それは「90分以外の時間に寝ることはいけない」「20分以外の昼寝はいけない」と、規則を自分にきつく縛っていた。

2. 活字に縛られ、自滅する 強迫性パーソナリティのよう

このように、睡眠の知識によって僕は質の良い睡眠を得ていた。

しかし、それは今までの話で「不眠」「仕事」をしている自分には合わない。

人間関係・将来・両親の悩みで頭がいっぱいになって眠れなくこともある。

そうなると、風呂上がり何分たっても眠気はこないし、目が冴えて頭が熱くなる。こうなっては全く眠れない。

そして、今までやってきた睡眠の知識を実行できない自分に落胆し、焦り、さらに眠れなくなる。

もはや、自滅としか言いようがない。

しかし、そんな中、岡田貴司さんの「ストレスと適応障害」を読んだ。

その本の中では、強迫性パーソナリティ(強迫的な性格の傾向)について紹介されていた。

強迫性パーソナリティは、自分で行動する自信のなさを、規制のルールや規則に従うことで補おうとする。

その文章を読んで、ぞくっとする。

僕だ、まさに僕ではないか。

自分への自信はあるところはあるけど、それ以外は0を突きぬけてマイナスに落下している。

それが、睡眠の知識への異常なこだわりに繋がっていた。

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3. あえて知識に縛られない生活を送る 睡眠不足の改善

今も眠れない日々は訪れる。

実家に戻ってしまった僕は、どんなに避けても親とは会話しなければならない。また、恋人と喧嘩をしたり、将来への不安で目が冴えて眠れない日がくる。

こんな生活だと、知識に縛られた自分の特性を変えなくてはならない。

まずは、自分の特性を俯瞰して、いろいろな方法を考えた。

4. 風呂上りすぐ寝る 昼寝しまくる 知識縛りからの脱却

まずは、睡眠の本で僕がお気に入りだった「風呂上り90分後に就寝」「昼寝は20分」の逆のことをしてみた。

まず、「眠れること」は、寝ようと挑戦した回数で決まるという仮説を立てた。

人はうとうとしてしまうタイミングが一日に何度かくるわけで、僕はそのタイミングを殺して「夜」のみの1回だけを重視していたから、その一度がだめになると睡眠不足になる。

だから、僕は「数打ちゃあたる戦略」と呼んでいるのだけど、風呂上がりすぐに就寝してみることにした。

それで眠れなくても居間でテレビを見た後に、また何分か後にベッドに行く。

そのように何回か挑戦することで、寝れる確率を高めようとした。 

すると、案外、風呂上がりすぐに寝れてしまうものだ。

今まで90分後に寝ようとしていたよりもはるかに眠れて頭もましになっている。

以前の僕は、長い昼寝を夜の睡眠の質を悪化させるものと捉えていた。

しかし、そんな悠長なことは言ってられない。

そして、昼寝もタイマーの設定などせずに思いっきり何時間も眠る。

すると、頭が冴える感覚を取り戻した。

このように、知識からの脱却によって睡眠不足が軽くなった。また、過剰に知識に縛られる「柔軟性の低さ」にも気づいた。

5. 悩みを職場で打ち明ける・親とは就寝前話さない・心療内科にいく

寝れない理由は外からもやってくる。

職場での人間関係は僕を鬱屈させる。

なぜか人の言動に一喜一憂してしまう僕は、頭の中で言われたことやかけられた表情をいちいち考え、それで自滅する。

また、深い悩みがあっても表ではそれがないように演じ、一気に潰れてしまうのが常だった。

しかし、この文章を書いて人に迷惑をかけながらも頼ることに挑戦した。

こちらの文章▼

すると、職場の優しい先輩は僕の話を聞いてくれた。

周囲からは良くは思われないけど、一人でも悩みを聞いてくれた・打ち明けられた成功体験となった。

また、親とは仲が悪いから、寝る前に少し話しただけでイライラして眠れなかった。

だから、親とは眠る前に話さないことを心がける。

さらに、心療内科で神経を沈めてくれる漢方を処方してもらった。

毎食の前に飲んではいないけど、あるだけでお守りのように心の安定剤になる。

このように、徐々に睡眠不足が解消されていった。

6. パン屋に入って2ヵ月目の近況

今はやっと、休日に死んだように眠らなくなった。

文章を書く気力もあって、当時の僕は一日狂ったように眠るか、ゲームに依存するしかなかった。周りの人の助けには感謝しきれない。 

この文章を書いて、僕は人に助けを求める心が欠けていることがわかった。

怖くて躊躇したけれど、人に言えば、案外みんな片耳だけでも聞き入れてくれる。

このように、「利他」は素晴らしいと実感し、再び心理学を通して利他について学びたいと思った。

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投稿者:

お遊びメンター

将来カウンセラー・心理研究者を目指している学生です。これから心理学を学びたい,現在学んでいる方などに役立つような情報を発信していきたいです。または、日々の生活の中で見つけた気づきも書いていきます。

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