精神分析の祖。
このように、大学で心理学を学んでいる学生は学ぶだろう。フロイトは、精神分析の理論を提唱し、中学の教科書でも見かけるほどの著名人である。
しかし、彼が、性的エネルギーである「リビドー」に固執しすぎて、「すべての行動の根底には性的エネルギーがある」という主張を曲げず、数多くの心理学者と仲たがいした事実がある。
これは、「偉人たちの失敗図鑑」にも記されている。
しかし、進化心理学を学ぶと、彼は「天才」ではないかと感じるのだ。
1、 人間の行動の基盤には、「生殖本能」がある
まず、心理学には「進化心理学」という分野がある。
有名な本は、「進化心理学から考えるホモサピエンス」という本である。その本の中では、犯罪者やビルゲイツに共通するものとして、犯罪曲線と才能開花の相違を述べている。
犯罪者曲線とは、年齢と犯罪率の相関を表した図である。そして、才能の開花とも共通することとして、犯罪率は男性が10代後半から20代にかけて高くなるというのだ。
犯罪とはかけ離れると思われる、「才能の開花」も、これと同程度の推移をたどるという。
なぜ、そのような推移をたどるのかというと、「生殖のため」というのだ。
まず、犯罪をすることは、多くの世間の耳目を集める。これは、有名になって「異性との出会いの期待値を上げる」という、生物の法則を見出すこともできる。そして、才能を開花させて、コンピューターでも自然でも絵画でも文才でも、あらゆる才能を開花させる人の根底には、配偶者を獲得したいという衝動があるのだ。
これを否定する人は、人は動物とは異なる高尚な生き物であると考える、人間に対して愛着を持つオキシトシンたっぷりの人間なのだろう。
しかし、僕のように、あまり内輪を好まず、群れるのが苦手な部類だと、「すべての行動は生殖本能と自然淘汰の結果、生まれてきた選択」という理論は、すっと頭に入る。
2、過食・不安障害も、なんか関係しそう
僕は、自分の身体を傷つけるほど、食に依存してしまうタイプだ。また、病院でも「障害」と診断されている。
この根底には、やはり動物的ななにかを見出さざるを得ない。不安になってしまうのも、現在、自分でも満足できない地位にいて、生殖の期待値が見た目は低い。自分が現在抱く不安というのは、「生殖不安」とも言い換えられる。これらが束となって、心身を苦しめている時に「障害」と診断されるのだろう。
結果、これらの根底がそうだから、抗うつ薬や漢方を処方しても一向に治らない。
話を戻すけれど、人間の行動の根底には性的エネルギーがあると、頑固に固執し続けたフロイトは、最近花開いてきた心理学の分野見れば、主張に一貫性がある。
彼の主張を退けてきた当時の学者は多かっただろうし、僕は精神分析を専門に勉強してきたわけでは無いから、彼らの正しさもあるのだろう。
しかし、進化心理学好きの僕からすれば、フロイトさんが自分の考えを曲げずに持ち続けたことは、かっこいいと感じてしまう。