NHK の「ドキュメント72時間」という番組があり、その面白さを考えていきたい。このコンテンツを考えていくと、他と違ったものであることが読み取れる。
まず、ドキュメント72時間は、その地域に根ざす土着性のある1か所や一つのイベントを、72時間で取材する番組だ。
印象に残ってるのは、長崎の回や、最近は北海道のコンビニの回がある。それは、古くからの商店やイベントだけでなく、その地域の一部分として親しまれている場所やイベントに焦点を当てる。
1. 他のコンテンツ
とある土地に入り込み、その土地を伝えるコンテンツは多い。旅番組のように、消費者が分かりやすく見れるように有名で際立つ場所を巡るコンテンツ。その土地にいる経営者や際立った人を取材して、その土地の人に着目するコンテンツ。その土地の人自身が穴場を紹介する個人で運営するメディア。
まず、ドキュメント72時間の他と違う点が、一つの場やイベントに絞ることで、1 点から全体に視点が広がる面白さだ。また、その土地に住んでいない人が制作に携わるため、出会った人や文化への気づきをナレーション風に話して、こちらも一緒にその土地を紐解く気持ちにさせる。
その地の具体的な状況や産業を、冒頭に説明するコンテンツは多い。しかし、ドキュメント72時間は地理情報くらいで質素に始まる。
2. 例
最近見た、北海道のコンビニの回を例にする。そのコンビニは、人口1000人ほどの港町にある。そこにスタッフが入り込み、定員や出入りする客の声を聞く。
すると、その地で働く保育士や漁師、牛の爪を切る会社の経営者が訪れ、そのコンビニが生活の一部になっていることが読み取れる。
また、地域の循環が盛んに流れる土地では、コンビニに同じ人が何回か訪れ、72時間のうちに同じ人と2、3回会う。その後、その人の働いている場所を紹介してもらうという風に、1つの場所から点と点が広がり地域の生活に触れることができる。
3. 対象
僕は旅行で故郷とは違う文化や景色を見ることが好き。そして、「~駅に行く」とあらかじめ決めておくが、その後の予定は詳細に決めない。
とりあえず行ってみて、流れで予定という枠から外れた出会いや発見を楽しむタイプで、すべての工程をあらかじめ考えたい人と旅行をすると必ず叱られる。
とは言っても、僕みたいな人もいてほんまでっか TV でもその二者が議論の対象となっていた(旅行はしっかり計画すべきかそうでないか)。だから、僕のような人も一定はいる。
まず、僕の意見で、ドキュメント72時間の1から3、10のように膨らんでいくコンテンツさは、しっかり直線で足し算的にその地の有名どころを結んでいくコンテンツよりも面白い。
これは個人の意見だ。後は、芸能人が一切入り込まずにその人の言動に左右されず、その地に向き合える数10分の体験は良い。ドキュメント72時間は、そのように考えたいコンテンツ消費者の心を掴んでいるのだろう。
また、自分がコンテンツを作る時、ある土地を伝えたいとして、自分の主観を贅沢に入れるか、それとも消費者に考える「余白」を意図的に入れるかは、どのようなコンテンツ消費者に届けたいかで判断していくということか。
