※この文章は批判というより個人的な感想だ。今は否定されている説を紹介したため、違う説があると強調している。
今回も大学で学んだ心理学について書く。
今回のテーマは「司法犯罪心理学」だ。
司法犯罪心理学は「非行少年をどのように社会に戻すか」「被害者の支援」などを学ぶ。
今回は司法犯罪心理学から学んだ「研究者の心がけ」を書いていく。
犯罪者は見た目で分かる? 現在は否定される考え

司法犯罪心理学では今までの研究についても学ぶ。
その中で印象に残っているのは「生来性犯罪者説」(今は否定されている)だ。
この説は「犯罪を犯す人にはそれらしい身体の特徴が見られる」というものだ。
犯罪を犯す人の特徴として、頭の大きさや耳の形が変わっていることなどがあげられる。
この説を学んで「犯罪を犯す人は見た目で分かる」と昔の人が考えたのではないかと思った。
自閉症の歴史にも似ているような…

「強面(こわもて)」という言葉があるように、表情をゆるめても周りから攻撃的であるように見られる人はいる。
テレビでそのような悩みを明かす芸能人を見たことがある。そのような人が生来性犯罪者説のある時代に生きれば、見た目だけで偏見を持たれたかもしれない。
この考えは今は否定されている。
しかし、僕も見た目だけで犯罪しそうと思われるなんて嫌だ。
また、これは自閉症の歴史と似ている。
昔は「自閉症は母の育て方のせい」という説があった(今は否定されている)。
今は否定されているけどそれが流行ったとき、自閉症の子どもを持つ母親は非もないのに周りから冷たい目でみられたかもしれない。
周りの理解もなく孤独に子育てをした母親たちのことを思うと心が痛む。
社会心理学のことになるけど、人は「学者」「先生」といった肩書きをもつ人の言葉を信用しやすい。
その人の言葉が間違っていてもそれが信じられていたと思うと恐ろしい。
このように、いろいろな研究やその時代に思いを馳せることができる司法犯罪心理学は、卒業してからも記憶に残りやすい。
研究は素晴らしいからこそ人を傷つけるものであってはならない

このように、心理学でもかつては信じられていたけど今は否定されている知識はある。このような歴史を学び、研究者の心がけに気づけた。
大学では卒業論文を書く。書かなくても大学では自分の考えをレポートにまとめる。
過去から学んで自分で考える。その流れで論文やレポートを書くなら研究者の一員だ。
そのような研究をしていくためにも「研究で誰かを傷つけない」という心がけが大切だと思う。
この「誰か」には人だけでなく人以外の動物も含まれる。
もちろんこの文章で紹介した説をつくった研究者は、誰かを傷つけようと説を広めたわけでないことは分かってほしい。
心理学を発展させたとてつもなく素晴らしい研究がゆえに、その有名さから生まれてしまった副作用だ。
このような副作用を知りながらも、自分の「知りたい」と「人のためになる」を両立させることが研究者の使命なのだろう。
その使命と司法犯罪心理学で学んだ心がけを持って、僕は大学院でもホームシックの研究を進めていきたいと思う。