ホームシック研究日記② 「親と子の愛」がホームシックの原因の1つ? 発達心理学から考えるホームシックと愛着の関係  

この日記では、4年間もホームシックに苦しみ卒業論文のテーマすら「ホームシック」にしてしまった僕の研究について書く。

今回は「ホームシックと愛着」について書く。

愛着は「子どもとその子どもを育てる人との絆」と定義される。

子どもが結んだ愛着は、成人してからの対人関係にも影響すると言われる。

今回はそんな愛着とホームシックの関係について書いていく。

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発達心理学から読み取れるホームシックと愛着の関係とは? 

なぜ僕がホームシックと愛着が関係していると考えたのか。

そのきっかけは大学の発達心理学の授業だ。

大学では、「安定している愛着」「不安定の愛着」「無秩序な愛着」というように子どものもつ愛着にもいろいろあると学んだ。

その愛着についての説明で興味深いものがあった。

それは「安定した愛着の子どもは母親がいることで安心して探索できる」、

一方「安定しない愛着の子どもは探索のときに不安を示すこともある」という文だ。

探索は母親から離れておもちゃで遊んだりすることで、安定した愛着の子どもは母親から離れても「母親がいる」という安心感がある。

一方、そうでないと母親から離れると不安を示す子どももいる。

また、「探索」は家を離れることと似ている。

幼いころに母親から離れて遊ぶのも、大学にいくために家を離れることも同じ「探索」だと考えた。

そのため、ホームシックの症状として「不安」があることからも、「ホームシックで苦しみやすい人は安定していない愛着を持っている人」と予想した。

しかし、その予想は単なる僕の思いつきだから愛着とホームシックの関係について調べてみる。

愛着とホームシックの関係を調べた研究は海外にあった

論文を探していたら、ホームシックと愛着についての海外の論文を見つけた。

ホームシックと愛着について調べた日本の論文がなかったから、海外で研究されていたことは意外だ。

まず、ホームシックと愛着についての研究としてアメリカの研究があった。

その研究の中に「ホームシックと支配的な家族に関係がある」と書いていた。

支配的な家族に育てられた子どもは、安定した愛着を持つとはいいがたい。

家族が支配的とは、親が過度に厳しかったり、子どもの主体性が奪われるような家庭だろう。

そのような家庭で育てられれば、子どもは安定しない愛着を持つかもしれない。

一方、キャンプに参加した子どもを対象とした研究では「ホームシックと愛着は関係していない」とあった。

しかし、研究の中に「関係はみられなかったものの、愛着がホームシックに間接的に影響しているかもしれない」と書かれていた。

愛着はホームシックに「間接的に」関わっているかも?

「間接的」とは「ホームシックと愛着の間に目に見える繋がりはないけど、なにかが間にあって大きく見れば2つは繋がっているかも」ということだ。

分かりやすい例として、「風が吹けば桶屋が儲かる」があげられる。

これは「関係のないように見える2つが繋がっている」ということわざ(うる覚え)で、先の論文のホームシックと愛着の関係に似ている。

まず、風が吹くと桶屋が儲かる理由として、

  • 風が吹いてほこりがたつ
  • ほこりによって失明してしまう人が増える
  • 失明した人は三味線を仕事にする
  • 三味線の材料に猫が使われて猫が減る
  • 猫が減ったことでネズミが増えて桶をかじる

という流れがあり、桶の売り上げと風が関係しているということだ。

これをホームシックと愛着にも当てはめる。

  • 安定でない愛着をもつ
  • 安定でない愛着をもつ人は、人に助けを求めづらい。
  • また、人間関係も安定した人よりも消極的となる。
  • 故郷から離れた場所で、ソーシャルサポート(友人・恋人・職場や学校からどのくらい支援をうけられるか)が減る
  • ホームシックになる

このような流れを見て、先の研究は「ホームシックと愛着は間接的に関係している」という考えになったんだと思う。

ホームシックと愛着の関係が分かれば、どのようなメリットがある?

もし仮に愛着とホームシックの関係がはっきりすれば、ホームシックに苦しむ人の助けになるかもしれない。

それは「臨床心理学の力を借りる」ことだ。

安定しない愛着で苦しんでいる人はいるし「愛着障害」という診断名もあるくらいだ。

具体的なアプローチは勉強不足なのでお伝えできないけど、精神科医である岡田貴司さんの「愛着障害の克服」という本が参考になった。

また、ホームシックで悩んでいる人は学生相談やカウンセリングを通して「代理の安心できる存在」を作ることもホームシックの軽減に繋がるかもしれない。

今回は、「ホームシックと愛着の関係」について書いた。

この文章が、少しでもホームシックで苦しんでいる人の役に立てれば幸いだ。

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投稿者:

お遊びメンター

将来カウンセラー・心理研究者を目指している学生です。これから心理学を学びたい,現在学んでいる方などに役立つような情報を発信していきたいです。または、日々の生活の中で見つけた気づきも書いていきます。

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