「もっと技術を磨けば良かった」
そう思ったのは、山形インターハイで予選落ちして、決勝を見ていたとき。
各選手が4メートル90の高さを跳び、私もその高さを跳ぶためにする努力の方向が違っていたと感じた。
2年生の冬〜3年生の夏まで、私は走力トレーニングや筋トレに重点を置いてしまった。しかし、棒高跳びは棒で空を高く競技である。
人間がどんなにトレーニングしても、3メートル以上のバーの高さを生身で跳べるものはいない。
棒というバネを収縮させて、ボールのようにやや垂直に、バネが跳ね返る力を身体に伝えて、人間が生身で跳べる以上の高さを跳ぶのが棒高跳びである。(バネ理論)
そう思うと、身体を鍛えるというよりも、棒高跳びの技術を鍛える練習をすれば良かった。もちろん、たくさんしたけど、練習の重点の置き方に問題があったようだ。
いっぱい練習する、とかいうものはどこかで高止まりする。それを打破するためには、努力の方向を見直し、さらに棒高跳びに対する技術的な理解を深めなければならない。
今更になって、棒高跳びの論文を読めるようになったが、Googleスカラーなどで棒高跳びの論文を読んだり、陸マガなどで棒高跳びの技術的な理解をする。
そのことがさらなる技術力の向上に繋がる。