こんにちは。お遊びメンターのしゅんすけです。
これまでの文章では、臨床心理士指定・公認心理師対応大学院の入試の勉強法について紹介しました。
・大学院の勉強法についての文章! → 心理学筆記編 英語編 言葉遊び編
これまで書いたように、僕は入試に向けて試行錯誤し、入試に使えそうな様々な勉強法に挑戦しました。
そのため、効率的でない勉強に時間を費やしたり、多くの失敗を体験しました。
僕自身、学びを深められるのはその分野の先達の失敗談を聞くことだと思うので、失敗談を紹介することでメンターチルドレンの方の役に立てれば幸いです。
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大学院の志望動機で求められること
まず、大学院入試は筆記試験と面接試験があり、面接試験では「志望動機」が聞かれます。
先に述べますが、僕は大学院入試で1度落ちています。
その後違う大学院をうけ合格を頂いたのですが、1度目の入試は散々な結果に終わりました。
その理由として、「志望動機があいまいだった」ということがあげられます。
大学入試は面接試験がない限り、志望動機は問われません。
そのため、「有名だから」や「実家が近いから」という志望動機でもセンター試験や二次試験の点数さえよければ入学できます(僕が高校生の時の入試の場合:2018年)。
大学院の選び方も、本筋はそのような理由で大丈夫です。
大学院進学となると、学費や生活費、成人してからの国民年金の支払いなど、経済的にも家計が圧迫されます。
実家が富豪なら気にする必要はありませんが、一般家庭ならば実家から近く学費が安い大学院を志望するのは、志望動機としては妥当です。
しかし、面接試験では「その大学でしか学べないこと」や「指導を受けたい教授」が高い評価を得る志望動機となります。
僕の考察ですが、大学院というのは能動的な学生を求めています。
大学を運営していくためのお金は国の補助金や大学生からの学費で賄えるはずです。
そのため、大学院生に求めることとして「大学院に入ってから研究や臨床の分野で著しい成果を上げる」または「教員の研究分野を発展させられる」という点を、大学院の教員は学生に求めていると思います(メンターなりの考え)。
ですので、大学院入試では筆記試験で専門知識をどれほど修得しているか、面接試験で入学して大学院の風土に馴染めるか、教員との研究分野の相性がみられます。
志望動機「実家が近いから」は致命的?

このように、面接試験は筆記試験と比べて時間も配点も低いのですが、出願書類だけで読み取れない学生の大学院や教員との相性を慎重にみられる、「合否を左右する場」でもあります。
そのため、受ける大学院は「志望動機が明確」であり「自分が研究したい分野で論文を発表している教員がいる」ところがベストです。
しかし、僕は大学一年生からホームシックに悩み、「大学院は実家の近くにしよう」と決意していました。
この時点で、志望動機の設定を間違っていたと言えます。
実家に近いからという理由で大学院を受験しても構いません。
どんな教員がいてどのような研究をしているのか、大学院での指導方針、卒業生の修士論文といった情報を時間をかけて調べあげ、面接試験で明確な志望動機が言えればいいのです。
どのような志望動機があっても、面接試験で聞かれた際に「指導を受けたい教員がいるか」「大学を替えるのはなぜか」という質問に答えられればいいのです。
しかし、僕はろくに対策もせず、入試の1ヵ月前から面接の練習を始めました。
僕が1度目の入試で落ちた大学院は「実家が近いから」という漠然とした理由で受験しました。
このあいまいな志望動機が研究計画書との齟齬を生むことになります。
僕の研究計画書のテーマは「ホームシック」「マインドワンダリング」という心理学の概念でした。
しかし、僕の受けた大学院には「ホームシック」や「マインドワンダリング」について研究する教員がいないことに入試1ヵ月前に気づいてしまったのです。
なぜなら、「ホームシック」についての論文は数が少なく、研究している方は大学の教員でしたが大学院では指導していませんでした。
また、「マインドワンダリング」についての研究は、数年前から盛んに研究されてきた概念でしたが、僕が受験した大学院には研究している方がいなかったのです。
そのため「指導を受けたい教員がいるか?」「志望動機はなんですか?」という質問に対して、明確な答えを返すことができませんでした。
面接を担当した教員の方からしたら「なんでこの大学院を受けたのだろう?」「他の大学院でもいいのでは?」と疑問に思われてしまったでしょう。
2度目の入試では前回の反省点を活かし、自分の研究したい概念を研究する方がいる大学院を受験しました。
そのため、面接試験でも歯切れよく質問に答えられました。
この失敗から、高校入試・大学入試と同じように受験校を決めてはいけないと強く反省します。
さらに、面接対策も入試の1ヵ月前からではなく、勉強をはじめてすぐに聞かれるであろう質問を想定しておけばよかったです。
志望動機が固まれば机に向かう気力も湧きますし、入試への不安を飼い慣らすことができるでしょう。
研究計画書は夏休み前までに終わらせたかった…
大学院の出願書類には「研究計画書」という書類があります。
研究計画書とは、大学院に入学してからどのような研究をしたいのか1000~2000文字にまとめる書類です。
文字数は大学院によって様々ですが、構成として背景(どのような問題があるかの問題提起)、先行研究の紹介、研究したい仮説、仮説を調べるための方法(だれを対象としてどのような質問紙や実験法を使うのか)を書きます。
僕は、「ホームシック」と「マインドワンダリング」を扱った卒業論文を発展させた形として、同じテーマで研究計画書を書きました。
「同じテーマ」とは、全く同じ内容ではなく、ホームシックとマインドワンダリングに関する卒業論文とは異なる仮説を立てたという意味です。
この研究計画書ですが、僕は研究計画書に手を付ける時間を十分にとりませんでした。
「夏休み前までに研究計画書を完成させる」という目標を立てたのですが、筆記試験に意識が向きすぎて研究計画書の作成が進めていませんでした。
一応「公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&サンプル18 研究計画書編」という参考書を読みながら自己流で研究計画書を作りました。
しかし、ゼミの先生に添削をお願いしたところ、筋の通っていない文章の流れが多く見つかり入試前の1ヵ月は添削の嵐でした..。
参考書を見ながら研究計画を立てても、心理学を3年ほど学んだ学生は研究者として“卵“の状態です。
提出された研究計画書を見るのは、数多くの研究を発表しプロの研究者である大学院の教員です。
僕のゼミの先生も研究で成果を上げてきたプロの研究者の一人であり、その方に修正した方が良いというアドバイスをいただきました。
しかし、修正した方が良いということは、言い方を変えれば「文章のつながりが論理的でなく、仮説に至るまでの文章の流れが綺麗でない」ということです。
または「仮説に沿った方法を立てていない」という指摘でもあります。
先生が違和感を感じた部分は、大学院入試で合否を決める教員の目にもつくはずです。
文章を書くことは得意と思っていましたが、大学院入試で求められている研究者としての文章の繋げ方や構成力の未熟さを実感しました。
そのため、研究計画書は一人のみで作成と修正を進めるよりも、先生や入試経験者に確認してもらいながらコツコツと修正していくことが理想でした。
「研究計画書は1000文字程度だし、残り1ヵ月くらいで追い込も」と高をくくっていた自分が恥ずかしいです。
その結果、試験勉強をしなくてはいけないという緊張感と出願書類をそろえなくてはいけないという二重の焦りで、入試直前に紙切れのように燃えつきてしまいました。
このように、入試1か月前で筆記試験のために時間を割こうとしたのに、研究計画書の作成に追われるというなんとも歯がゆい体験でした。
そのため、メンターチルドレンの方は「入試2ヵ月前までに研究計画書を終わらせる!」(僕が1か月前を目指してギリギリで終わったため)という意気込みで、研究計画書の作成に励んでほしいです。
そのくらいの目標で進めれば、最低1ヵ月前には研究計画書を完成させ、残り1ヵ月~2ヵ月は筆記試験と面接試験の対策に多くの時間を費やせるでしょう。
試験前はトイレに行こう… 利尿作用がある飲食は気を付けて…

他の失敗談として、Youtubeの動画で紹介したように、「スーツの着こなしを間違った」「コーヒーを過剰に飲んでしまった」という失敗談があります。
Youtube動画はこちら
まず、1コマ当たりの試験時間は大学入試と比べると大学院入試の方が長いです。
大学入試だと大体1時間ですが、大学院の試験は長くて1コマ2時間のところもあります。
そのため、問題を解く順番を考えないといけないのですが、僕はそれ以前の基本的なミスを入試当日にやらかしてしまいました。
それが「コーヒーを過剰に身体に流し込んだ」ことです。
僕はこの行いがあだとなり、筆記試験中に問題よりも自分の膀胱に意識が行くほど、激しい尿意に襲われました。
一応問題は解けたのですが、苦手な英語の筆記試験中だったため、テスト中のパフォーマンスを下げてしまう行いでした。
僕のようにコーヒーでカフェインを注入し、お昼の時間帯に行われる筆記試験に臨む方には教訓にしてほしい失敗談です。
もちろん、コーヒーや願掛け的な食べ物や飲み物を口にするのはいいのですが、自分の膀胱の容量を計算しましょう。
しかし、計算するのは難しいので「飲食は適度な量まで」という基本的なことを心がけてほしいです。
最終手段でトイレには行けますが、筆記試験への自信がある方以外にはお勧めしません。
僕も筆記試験への回答と、回答の再確認が終わるのは試験ギリギリでした。
最後に
この文章では、大学院入試で僕が体験した失敗談を紹介しました。
実は、紹介しきれない失敗談が他にもあり、大学院入試を一発で通った学生には頭が上がりません。
しかし、失敗談は「全力で大学院入試という壁に突き進む中で得た、貴重な気づき」とも捉えられます。
そのため、先人の失敗を聞き、それを疑似的に自分の中に取り込んでいくことで入試に活かしてください。
全力で取り組むからこそ失敗が出る。失敗を積み重ねた先には、成功がある。
発明王さんが口にしていたようなフレーズですが、誰しもが初めての大学院入試です。
たくさんの失敗を積み上げ、失敗を様々な角度から分析し、合格へと繋げていきましょう。
皆さんの合格に、僕の文章が少しでも貢献出来たら嬉しいです。
引用文献
・渋谷 寛子・宮川 純(2018). 公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&サンプル18 研究計画書編 講談社